塾で国語の成績が上がらない理由

国語の勉強法

よくある、国語の悩み

 塾に通っていても、国語の成績が上がらない。入塾したときから偏差値が張り付いたように動かない。そんな受験生はたくさんいます。また、国語の成績が安定しない。偏差値が60に達するときもあれば、40代に落ちることもある。これも、よく聞く話です。

 なぜ、塾に通っても国語の成績が上がらない(安定しない)のか。通っている塾の授業や講師が悪いのか、というとそういうわけではありません。なぜなら、塾に通って、あるいは、講師が変わって成績が向上する例もあるからです。

 では、何が原因でどうすればよいのか?

塾で国語の成績が上がらない理由

 塾の授業は一斉授業です。算数や理科・社会であればこれでいいのです。なぜなら、クラスの全員がほぼ同じ状態=白紙だからです。知らないことを教えるのであれば、一斉授業で良いわけです。
 では、国語はどうなのか?
 
 国語は、お子さんのそれまでの人生が投影される科目です。それまでの読書量、語彙力、思考力、全て、それぞれに違いがあります。それぞれに抱えている違い(=課題)があるのに、行われる授業はカリキュラムに従って行われる。そうなればどうなるか?
 物語文の心情記述が苦手なのに、説明文の読み方を延々と教えられても成績は上がりません。

 しかも、塾のクラス分けは4教科合計で行われます。つまり、上位クラスだが、算数がとても得意で国語は全く基礎力がないのに、授業は上のクラスに合わせて行われることになります。問題文の読み方に課題があるのに(そして、算数ができるということは思考力は優れているのに)、授業の中では、物語文の心情の変化について詳しく教えられる。
 
 課題はそこじゃない!

 しかし、子どもにはそれが分かりません。いかに能力が優れていても、自分の長所と短所を把握することは、小学生には無理なのです。

 さらにもう一つ、問題なのは、どこの塾も文章題を扱っているところです。
 文章題を扱うことの何がいけないのか?それは、選択問題も抜き出し問題も記述問題も、そして接続語や文法事項・語句の知識についての問題も、全てまとめて扱っている点にあります。

 選択問題なら、それだけをたくさん扱ったほうが効率的だと思いませんか?

 塾では、それぞれの問題の解き方も一応教えてくれます。ただ、特定の種類の問題にフォーカスしていないため、何をどうすればよいのかがぼんやりとしてしまいます。選択肢の解き方を教わった次の問題は記述問題、そして抜き出し問題。この繰り返しでは、いつまで経っても習熟度は上がりません。

 算数と比較してみてください。算数は分野に細かく分かれています。まずは計算から始まり、さまざまな分野の文章題、幾何、場合の数と、それぞれの分野を徹底的に扱います。国語だけがそうではないのです。

まとめ

 塾の授業は決して悪いものではありません。しかし、そこには大きく分けて2つの問題点があります。
 1つは、お子さんの課題がバラバラなので、一斉授業ではその課題に向き合えないこと。
 もう1つは、分野に分かれていないために、1つのこと(様々な分野の解き方)に集中して習熟する構成になっていないこと。

 課題を解消されないから成績が入塾時から変わらず、1つ1つの解き方に習熟できないから、結局は素材文との相性次第になって安定しないわけです。

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